というわけで、本日、月の第一第三に発刊されるグランドジャンプ(以下、GJ)の2023年の16号が出ました。
となれば、当然、私一押しのこちらの漫画の感想が挟まるわけでして。
今回で、この度の柳川大也にまつわる長期シリーズの終焉が見えてまいりました。
以下、ネタバレ注意でございますので、まだ読んでいない方はこの先は読まない方が良いですよ。
大丈夫な方のみ、お進みください。
つーわけで、主人公・郷原眼力対コソ泥・中溝の柳川くんをめぐる争いだと思われた今シリーズ。
しかし、前回、主人公・郷原眼力最大の敵・毒島スカウトが乱入してきたことで。
柳川をめぐる争いは混沌としてきた、なんて考えていた時期が私にもあったんですが。
というか、逆かな?
毒島スカウトを乱入させたことで、クロマツテツロウ先生は事態の収束を一気に図った模様。
まさかのドラフト会議本番回でした。
で。
なんか、開始3ページくらいで、今回のオチのための大きな伏線を張ってきまして。
つーか、これは本当に伏線でした。
てことで、これまでの、私がブログ記事でご紹介させていただきました伏線はすべてフェイクだったようで。
...私が深読みしてただけか?
それはさておき。
結果は今回最終ページ。
いやぁ。
これはマジで本気で言うけど、クロマツテツロウ先生ありがとうございました。
変に深読みしてた2か月だったこともあって、かなり悶々とした毎日を過ごしていただけに、この結果は大いに安堵しております。
おめでとう柳川くん。🎊
横浜ベイゴールズ2巡目指名です。
てか、マジでこれがクロマツ先生が譲れたギリギリのラインだったのかもしれない。
だって、この柳川くんのお話で再三言ってきましたけど、クラブチームの選手の指名が2巡目ってのはぶっちゃけ、かなりの現実離れですもの。
さすがにドラ1にはできなかったとは言え、結構、現実感漂う青年誌でドラ2は凄い。
あと、中溝は今シリーズにおける完全無欠のピエロとなりました。
今回、出番はあったんですけど台詞無し。まあ、まだ次回にベイゴールズ2巡目指名にどんな表情見せるか知らんけど、素直に受け取るなら、数回前にブラックホークスの指名順位を聞いてきた郷原を睨みながら「言う必要はない」なんて大見栄切ったのは、文字通り「大見栄」だったようで、あの睨みは敗北感から来る逆ギレだったようです。
ううんこの...
つってもまあ。
今回の殊勲者はこのキャラだったんですけどね。
初出演の時は「なんだこのおっさん。軽いし無茶苦茶言う奴やなぁ」という印象だった球団GM(確か名前はまだない)。
しかし、出演回数を重ねるごとに、本気で凄味が増してくるマジで「ゼネラルマネージャー」になっていくこのキャラが、今回、ドラフトに対する思いを語り。
大いなる決断を下してくれたようです。
ううむ。これは本物のゼネラルマネージャー。球団強化のためには手段を選ばないその姿勢に感服いたします。
クラブチームの選手を2巡目指名の決断なんて、そうそうできませんぞ。
んで、今回は郷原もGMに負けず劣らずのスカウト魂を見せまして。
行間を読めと言わんばかりに、構成的に今回のお話には出せなかったようですが、ドラフト前日にGMに直談判に行ったようです。
それも。
毒島スカウトの狙いに乗るという、戦略では完全に負けを認めながらも。
それでも柳川大也を是が非でも獲りに行く姿勢を。
絶対に他球団に渡さないという姿勢を。
こちらも魅せてくれました。
これが「青年誌」の主人公よな。
つーわけで、柳川大也をめぐる争いは、無事、ベイゴールズの勝利...うんまあ、あえて「勝利」と表現しましょう。
郷原は気に入らないようだけど、スカウトは選手を獲ってナンボ。
その視点で見るなら、狙いの柳川を獲った以上、勝ちです勝ち。
まあ、あんだけ柳川を見誤っていた中溝のブラックホークスが獲る、ってのは絶対におかしかったんで、これが一番いい収まり方だと思ってます。
現にホワイトタイガースも意中の選手を3位で獲れているわけですし。
いやぁ。
あんだけ伏線だと思っていたことが全部フェイクというか深読みだったという結果に思わず苦笑いの私です。🤣
んまあ、これで次回かその次くらいでこの柳川大也のシリーズは終了するわけで、次はいったい、どの種類の野球を見せてくれるのかな? 確か、クロマツテツロウ先生は「色んな野球を見せたい」ってことで、この『ドラフトキング』を始めたわけですし。
ここまで高校(2回)、大学、社会人(正確にはクラブチーム)、二軍選手、トライアウト、ドロップアウトと来ましたから、あと国内野球で、まだ見せてないのは「独立リーグ」かな?
となれば是非、NPB進出を考えている日本海リーグを取材に来てほしいですね。特に私の地元・石川ミリオンスターズを取り上げていただけると嬉しいなと。
まあ、球団数が多いルートインBCリーグだろうけどね。
...てか、なんで石川ミリオンスターズと富山サンダーバーズはBCリーグから脱退してたんだ? なんか感覚的には関東のチームに乗っ取られた気分なんだけど?
それはさておき。
今回は、そこまで直接対決感が無かった郷原スカウト対毒島スカウトなんだけど、この2人の真剣勝負はこの先に控えてまして、それはこの投手をめぐる争い。
作中では郷原スカウトにも毒島スカウトにも恩義を感じている北畠翔投手。
この北畠投手をめぐる争いが今から楽しみだったりします。この選手の人となりはそのシリーズになりましたら紹介しますので今回は割愛。
今は柳川大也と同じチーム・パーフェクトマッスルズに所属しているんだけど、9巻で3年後に都市対抗で投げることが決まっているんだけど、その時のユニフォームがこちら。
右肩の腕章には、「大阪」の文字。
これはいったい何を意味するのか。
近い将来、北畠くんは大阪の「大正ガス」に移籍するのか、それとも、パーフェクトマッスルズの選手のまま、補強選手として大正ガスに呼ばれたのか。
実はこれが分からない。
毒島スカウトは、8巻で「俺のシマで野球はさせられない」と言って、郷原スカウトに預ける決断をしたんだけど、同時に「モノになりそうなら手を出す」と宣言してまして、その通りに今、毒島スカウトは大阪で北畠投手に野球をさせるべく、現在、裏に手を回しているような感があるシーンが、今回の柳川シリーズでも結構挟まってきましたからね。
もっと言えば、この「大正ガス」という企業チームにはドラフトキングでシリーズを張った選手(しかも郷原スカウトが見出した)も所属しているので、移籍したとしても、郷原スカウトとの縁は絶対に切れないからマジでどうなるか。
はたして、この北畠投手をめぐる争いはどんな形になるのだろう。
さすがに次シリーズ、ってことはない(その前にもう一人、郷原スカウト秘蔵っ子がドラフト有資格選手になる)と思うけど、打ち切りにならない限りは、このシリーズは絶対にあるはず。
だって作中でも人気があるキャラだもの。今回の柳川シリーズではサブキャラに回っていたけど、それでも、少なくない出番を与えられていたから、その人気が窺えるもの。
それが今から、今度は郷原VS毒島になるし、今回は敗北を認めた郷原だから次はそうはいかない展開になると思われるので、本当に楽しみです。