というわけで今回のお話は知る人ぞ知る平松伸二先生のお話です。
何でこういうお話をするかと言いますと、実はまあ、実況パワフルプロ野球サクセススペシャルがサービス終了して以来、その6年の間に私が失ったマンガ愛を、体が取り戻そうとしているのか、それともサクスペができなくなった寂しさを埋めようとしているのか。
うんまあ...今は多分6:4で後者かも? だって、12/4以降、私がPS4の電源を入れたのは今日までの二週間でわずか1回だし、それも、サクスペサービス終了前にBaseballパワフルプロ野球2022に移したパワチャレマイチームが、なんか、12/4にメンテが入ったからちゃんと残っているかどうかを確認するためだけのもので、何のゲームも起動してませんからね。
それでも4割の前者は私の中でどんどん大きくなっていってまして、前回は『トニカクカワイイ』を重点でお伝えしましたけど、実のことろ、今週も5千円ほど使って大人買いしてます。😆
ちなみにそれはこの作品。
コンビニで最近Jrユース編の復刻版が出たんで、最新のドイツ戦を見たくなってこちらを購入。
ううん。以前と比べるとやっぱ迫力はなくなっていたんだけど、それは多分、高橋陽一先生の年齢的なものなのかなと。
で。
この高橋陽一先生。
なにやら平松伸二先生の元でアシスタントをやっていた時期があるらしく、なるほどどうりで週刊少年ジャンプでやってた無印の頃は、静止画なのにすげー「動くように見えた」とは思っていたけど、平松伸二先生の影響だったのかなと。
それくらい平松先生のキャラは「動く」のだよ。
さて、どうして私が平松先生作品に魅かれたのかと言いますと、まずはまあ、『ブラックエンジェルズ』が入ったこともあるんだけど、清々しいまでの『勧善懲悪』ものだったからです。
悪いことをすれば罰が与えられる。外道なことをすれば無惨な最後が待っている。
しかもそれは、何もマジの悪人だけじゃなくて、本来「善人」でなければならんはずの「連中」でも悪事を働けば、遠慮なく。
それは、警察の棟梁である「警視総監」だろうと。
もっと言えば、それが「アメリカ大統領」だとしても。
むろん、これは本来、まったく別の意味で許される行為ではなく、マンガの中だけの行為なんだけど。
でも、今の時代はこういう「社会」から目を逸らす作品が増えたのも事実で、旅をしたり、「別の敵」を作ったり、Fantasyな世界へ行ったりするものが多いのは、個人的には凄く寂しいし、ある意味「情けない」とさえ考えます。
だって、それは「現実逃避」でしかないから。
もっとも別に「現実逃避」を否定するつもりはないんだけど、それが「個人の問題」であるならば。
でも、「社会全体のこと」に対して「現実逃避」するのはまあ違うよな?
だから平松先生の作品には魅かれるんですわ。
こういう感じで、連載中に社会で起こっている時事の悪事から目を逸らすことなく、真正面から切り込み、取り上げる姿。
はっきりここで言ってやるけど、今、日本はものすごい勢いで没落していっているんだけど、その要因を作ったクソ総理とクソ内閣に対しても遠慮なく言いたいことをいう姿勢。
これも今の軟弱な漫画家にはできない話で。
と言っても、別に悪人に天誅を下すだけじゃなくて、
こういう東日本大震災に、何を望むかを遠慮なく叩き込んで来ます。
つってもまあ。
自民党という、日本に巣食ううパラサイト悪政党が先生の気持ちを完全無視して逆のことをやってますけどね。
と言っても、肝心の日本国民も「見て見ぬふり」をし続けるレベルですからなぁ...
あんまり私も偉そうなことは言えないけどさ。
まあ、この地震に関連して。
日本において、原子力関連について切り込むのは大変な話なんだけど、それでもお構いなく政治家も東電ももちろん作中で天誅を下しています。
挙句の果てにこういう風に大きく主張してきます。
んまあ、私は怖いんで天誅については載せませんけどね。😅
そんな先生ですから、日本のみならず世界の時事にも目を逸らすことなく。
しかも遠慮なく作中にぶっ込んで来ます。
シレっと沖縄問題を日本本土の国民に問いかけながら。
遠慮なくアメリカにも突っかかっていきます。
ううん。男らしい。
こんな風に言える日本人が大勢いるならまだ救いがあるでしょうけど、ねぇ...
ついでに言うなら、ちゃんと「世界のことも見ているようで」。
このロシアの大統領ってプーさんなんだけど。
メディアのマスゴミ報道に騙されることなく、自分で情報を集めて、「事実」を述べつつ、まあ、願望も入れてきますけどね。
それとちゃ~~~~~~~~~~~~~~んとイラク問題も触れますよ。
もっともこのお話は50点。
まずフセインが圧政をやっていたかどうかは不明。これはマスゴミ報道がそう言っていただけで、本当に圧政だったかどうかは分からんのです。それは今でも。
で。
もう一つのマイナス点は「真の狙いが石油」は間違っていないんだけど、中東の人たちはよく分かっているんですが、アメリカに対する反抗心は「戦争を商売にしているから」なんですけどね。そこにも触れてほしかったなと。
...いや待てよ? どこかで触れていたような...同じネタだからやらんかったのかな?
で。
まーくんのことにも触れます。
まあ、まだお父さんが存命の時の話ですけどね。
こういう感じでまーくんを凄く良い人のように表現してます。
んまあ、別の話で充分恐ろしい独裁者にも描いてますけどね。
つまり何が言いたいかというと、ここから読み取れることは、平松先生は私たちに「偏った情報」だけを与えるのではなく、「こういう面もありますよ」というのをちゃんと投げかけてくれます。
とは言え、現実として、まーくんは数年前。
誰もができなかった南北朝の軍事境界線を朴さんと共に越えた人なんですよなぁ。
ん? 今また好戦的になっているようじゃないか? ですか?
はたして事実は「本当にそう」なんですかねぇ? まーくんと一緒に軍事境界線を越えた朴さんとトラさんは今、残念ながら、「好戦的になっている」と情報を垂れ流す国の棟梁をやってませんからねぇ...真実は闇の中。🤪
ちなみに勘違いしてほしくないのは、平松先生は別に正義を標榜するつもりは全然なくて。
作品の大半も勧善懲悪だけど、別に正義の味方が悪を裁いているわけじゃなくて、「悪」が「悪」を屠る。
つまりは「毒を以て毒を制す」を地で行く漫画を描いています。
だから残忍なシーンもたくさん出てくる上に、とてもじゃないけど、こんな目をした「正義の味方」は居ないだろうと。
うん。
これはぶっちゃけ『ブラックエンジェルズ』の時も思ってましたし、勧善懲悪ものすべての作品に感じてました。
全然「正義の味方」の目じゃねーわ。
つっても、どうしてこういう目を描けるんでしょうかね?
これについては「ボクは外道マンになる」最終回で語られているんだけど。
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ううん...これ、本当の話、なんかなぁ?
つっても平松先生の作品って一番凄いのはこの「眼力」だと思うのよ。
北条司先生も代表作「CityHunter」の中で「人殺しの目」を表現したことがあるんだけど、平松先生の足元にも及ばなかったんだよね。
とは言え、平松先生も今や67歳。